『星の王子さま』第7章 王子さまと一輪の花 棘のある薔薇

星の 7




こんにちは、育児真っ最中のえりえりです!

 

今日は第7章に登場する、王子さまの愛している一輪の花について書いてようと思います。

 

その前に、今朝我が家ではこんな出来事がありました。めずらしく関東で大雪が降りました。あたり一面、銀世界。もちろんうちの近所もです。いつも通り早起きした長男は、「雪で遊ぶ!」と張り切っていました。当然のことではありますが、日が昇り、少しずつ気温が上がると雪は溶けてしまいますね。そして、屋根や木の上に積もった雪が雪崩を起こして、ドカっと落ちてきます。

 

そんな当たり前の自然現象について、おじいちゃんが長男に話して聞かせました。すると、「嫌だ!雪溶けないで!」と力強く反抗します。力いっぱい泣き叫びます。すぐに行動にでる彼なので、下着姿のまま長靴を履き、外へ出てしまいました。

 

おじいちゃんとしては、外を歩きときは雪崩に注意すること、そして、雪はだんだんと溶けていくことを教えたかっただけだと思います。普通に考えても、そうだね、としか言いようがありません。

 

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しかし、思ったことは必ず行動する長男、何が何でも雪には溶けて欲しくない様子で必死に訴えました。かれこれ6~7年間、長男と毎日接してきたからわかることですが、自分の気持ちを受け止めて欲しい、世間一般に正しいことはさておき、ぼくはこう感じ、こうしたいんだということを理解して欲しい、という気持ちの強い子なのです。

 

ここにいたるまで、なぜこの子はこれだけ説明しても理解しないのだろう、とこちら側大人の言い分の方ばかりに焦点を当ててきました。大人側の事情ばかりに。

ですが、それでは子どもの心は満たされないのですね。そして、その子どもの心も育たないのです。満たされて初めて安心し、納得し、吸収しようと成長するものなのです。

 

前置きが長くなりましたが、今朝も長男から教わりました。子どもの気持ちを受容すること、これが簡単そうで、結構チャレンジングなことなんですよね。引き続き、子育てに専念したいと思います。

 

さて、本題の第7章に戻りましょう。

 

王子さまは、いったん質問をしだすと諦めません。「羊が低木をたべるなら、花もたべてしまうのではないか。棘のある花でも食べてしまうのか。では、一体棘は何のためにあるのか。何の役に立つのか…」等、とても心配しているようです。

 

「きみは信用できないよ!花というのはかよわいんだ。無邪気なんだ。できるだけ安心しようとしているんだ。棘があると、自分はこわいものだと思いこんでいるんだ」

 

そして、「ぼく」が生返事でいることに、王子さまはいら立ちを感じます。「ぼく」は飛行機の修理に忙しかったため、ついそちらの方を優先してしまいました。それが、王子さまは気に入らないらしいのです。

 

「おとなの人たちみたいな喋り方だ!」

 

王子さまは、こんなふうに「ぼく」を責めます。「ぼく」だけは、自分のことを分かってくれると信じていたのに、裏切られた気持ちなのでしょうね。

王子さまにとって、大切な一本の薔薇が、もしかしたら羊に食べられてしまうかもしれないという恐怖。その恐怖と闘う王子さまがいます。そして、その恐怖を切々と「ぼく」に語る王子さま。

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「もし誰かが、何百万、何千万とある星のうちの一つにしか存在しない一輪の花を愛しているなら、それだけでその星たちをながめるときに充分幸福になれる。その人はこう思う、《ぼくの花があそこのどこかにある…》と。でも、羊がもし食べてしまえば、その人にとっては、ふいに星という星が消えたみたいになってしまうんだ。それでも、そんなこと重要じゃないというのか!」

 

もう王子さまは怒っていますね。そして、すすり泣いています。「ぼく」なだめるしかありません。何を言えばいいのか、よくわからないのですが、こう言うことしか出来ませんでした。

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「きみが愛している花は、大丈夫だよ…」

 

「ぼく」は王子さまの心と一つになりたいのに…。

 

それにしても、王子さまが薔薇の花が羊に食べられないか心配する気持ちと、長男が雪に溶けないように願う気持ちが重なります。周りの大人からすると、大したことではないようなことも、本人にとっては重大事項なのですね。そして、それを身近な大人にわかってほしい。

 

育児をしていると、共感することの重要性を感じます。信頼している身近な大人に(たいていは親や先生ですが)、共感してもらうことで、子どもは安心して人生の次のステップを踏めるのだと思います。

 

共感については、経済学者アダム・スミスがこのように述べています。

いかに利己的であるように見えようと、人間本性のなかには、他人の運命に関心をもち、他人の幸福をかけがえないものにするいくつかの推進力(プリンシパル)が含まれている。(略)哀れみや同情(共感)がこの種のもの

 

子どもが成長する過程で、友だちや先生に共感してもらうと喜びを感じます。そして、その子どももまた誰かに共感してあげると喜びの輪が一層広がります。

 

親として子どもにこう言いたい、世間とは甘くないものだ、みたいに先輩面をして説教するのは容易いです。

しつけと称して、あれこれ指図するのもするのも簡単です。ですが、子どもはどんな風に感じているのかな、何を考えているのかな、と想像をしてみて、気持ちに寄り添うことはしていきたいですね。そうすると、無駄な親子喧嘩やいざこざが減るような気がします。

 

『星の王子さま』からアダム・スミスまで話が飛びましたが、今回は王子さまの大事な花のお話でした。

 

 

引用元 『星の王子さま』アントワーヌ・ド=サンテグジュペリ 小島敏明訳 第三書うとし房

 

かこさとしの絵本のタイトル(題名)が知りたい~だるまちゃんシリーズ他



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