『星の王子さま』第4章 作品が書かれた背景




こんにちは、育児真っ最中のえりえりです!

 

覚えておきたいことがあるとメモを取りますよね。さらには、伝えたい相手がいる場合はわかってもらえるように書きますよね。

 

第4章に書いてあるのですが、この物語は、主人公の「ぼく」が王子さまのことを忘れたくないため書いたのだそうです。それほど、大切で大好きだったのですね。なぜ、そんなに王子さまのこと好きだったのかというと、私が思うに、きっと王子さまは「真実の言葉の宝庫」を持っていたからだと思います。それについては、後のど書いてみたいと思います。

 

ぼくはこの本を軽々しく読んでもらいたくないから。ぼくは王子さまのこうした思い出を語るのが、とても悲しい。

 

王子という大事な友だちが羊と共にいなくなってから、もう6年になるのだそうです。切ないですね。「ぼく」は絵具と鉛筆を買って、再び絵を描き始めました。このお話を書くために!すごい友情ですよね。

 

面白いのが、この本のイラストは「ぼく」が描いたものなのですが、うまく描けないことを大人のせいにしているのです。そう、子どものときに「絵なんて描いていないで、勉強しろ!」と言い放った大人たちのせいに…。その大人たちのせいで、自分の絵は上達しなかったと。外れてもいませんが、この「ぼく」も子どもじみていますよね。いえいえ、そんな言い方をして子どもを馬鹿にしてはいけませんね。子どもには子どもの言い分がありますから。

 

いろいろとイラストの細部に間違いがあるかもしれないことを、王子さまのせいにもしています。

 

ぼくの友だちは、一度だって説明してくれなかった。

 

「ぼく」はいろんな「出来ないこと」を人のせいにしてしまうようですね。あらら。そんな大人で良いのでしょうか。もう「ぼく」は立派な一人の大人のはずなのに。

 

そして、ちょっと悲しげにこんなことも言っています。

 

不幸にして、箱の中に羊を見ることができない。ぼくも、ちょっとばかり、おとなたちみたいなのかもしれない。歳をとったのに違いない。

 

残念ですね。「ぼく」が描いた箱なのに、もうすっかり歳をとってしまい、箱の中に羊を見ることができないのですって。あの「大人たち」の仲間入りをしたと自覚していますね。

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それにしても、誰でも歳をとれば、物分かりの悪い大人になってしまうのでしょうか。どうなのでしょう。確かに、今ある現実に立ち向かうために、少しずつ「擦れていくこと」はあるかもしれないですね。現実との折り合いをつけることだったり、周りとの協調性を図るために自分を集団に合わせたりなど、要領よく歩いていかなくてはならないこともあります。大人になるって難しい。

 

こんな風にも考えてしまいます。1人1人の「心の容量」は決まっていて、子どものときは「こどもの心」100パーセントだったのかもしれない。成長と共に少しずつ大人の考え方(ものの見方)が、その「子どもの心」の中へ入って、占領していく。その占領された部分は、もう「大人の心」入れ替わってしまう。例えば、「子どもの心」が100あるうち、10大人の考え方が入ってきたら、子どもの考え方は90になる。「子どもの考え方:大人の考え方」が、「90:10」になり、「80:20」になり、「70:30」へと変化していき、完全に大人だとみなされる頃には、ひょっとすると、「0:100」となっているかもしれない。

 

あの外見だけで人を判断する大人や数字が大好きな大人は、この「0:100」の人たちかもしれない。なんだか、ショッキングな数字ですね。

 

これは、一つの考え方であり、私も信じているわけではないのですが、イメージしやすいかと思いモデルにしてみました。

 

それにしても、王子さまの「純真な心」を見ていきたいですよね。この名作には数々の名言があります。あまりにも有名で、多くの人々の心に響く内容のものばかりです。

 

「大人たちは、数字を見れば安心する」

「大切なことは、目に見えない」

「子どもたちだけが、自分が何を探しているか知っている」

 

王子さまが教えてくれた、このような意味の深いメッセージを伝えたくて、そもそも「ぼく」はこの物語を書き残してくれたのですね。王子さまのぽつりぽつりと語る言葉から、王子さまは「真実の言葉の宝庫」の持ち主だったことが分かります。本当のことしか言わない人は、短期的にみると嫌がられることもありますが、信頼されるし、真の人間関係を構築できる人ですよね。

 

それでは、ストーリーに追いながら、また少しずつ内容を見ていきましょう。

 

引用元 『星の王子さま』アントワーヌ・ド=サンテグジュペリ 小島敏明訳 第三書房

 



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